100万ドルの夜景

Victoria Peak (Hong Kong)

 夕食後、バスは海底トンネルを抜けて香港島へと渡る。とにかくせわしない旅行だが、今日最後の目的地・ビクトリアピークへ向かい香港100万ドルの夜景見物をするのだ。夜景を見渡す展望台は、ビクトリアピーク中腹辺りの373mの高さにあり、山頂部ではないのに風当たりはかなり強い。香港の12月・1月は日本の春秋の気候に近く、高温多湿の香港にしては湿度もそれほどではないために観光ベストシーズンとされる。昼間は場合によっては汗ばむほどの陽気になる事もあるらしいが、昼の感覚のままの服装で夜に風の強い山上に登るとかなり寒い。ちなみに山頂からだと夜景は見えないとの事。また、著名な船上レストランは展望台よりは少し山の裏側に回りこんだ位置から出ないと見る事ができない。

 寒さに震えながら展望台へと向かうと、そこにはまさしく100万ドルの名の恥じない絶景が広がっていた。日本国内にも100万ドルを謳う夜景はいくつかあったと記憶しているが、それらがもし香港の100万ドルを前にしたら、不遜にも100万ドル夜景を名乗っていることが恥ずかしくならないか心配である。それほど圧倒的な美観だ。展望台の名前は「太平山獅子亭」と漢字表記されており、その名の通り小さな獅子の像がいくつも置かれた中国風のエキゾチックなデザインとなっている。獅子亭越しに見る香港の夜景は幻想的ですらある。

 帰りはビクトリアピークの名物にもなっているピークトラムで下山。要するにこれ、ケーブルカーだ。その最大斜度は27度にもなる。27と言う数字に対しては何の感慨もわかないが、実際に乗ってみることがあったら、これがとんでもない傾きだと言うことが実感として分かるはずだ。体が座席の背もたれに押し付けられる感じになる。それはまさに驚嘆すべきものなのだけれど、これが1888年の開業以来一度の事故も起こした事がないというのも意外な事実だ。ちなみにピークトラムは香港最古の公共交通でもある。10分弱で展望台のあるピークタワーと麓との間を移動する。移動中にはサラリーマン層が住む高層マンションの窓を真横に見られる箇所もあり、場合によってはその窓から「ストリップ」も見られるとはガイド氏の言だが、果たして真相は…といったところ。ただ、トラムがそういう話に妙なリアリティを持たせるところを上り下りしていくのは事実だ。なお、件のマンションの住人もトラムを生活の脚として利用するようである。




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