カジノへ行こう

Macau

 予期せぬエレベータ渋滞によりマカオタワーからの戻りに思いのほか時間をとられたが、途中でマカオで人気の甘味の店に寄ってエッグタルトを買ったりしながら、予定より1時間遅れでホテルへ。後は今日の深夜便で日本に向かって発つまでホテルで過ごす。

 マカオで泊まったホテルはウィン・マカオホテルという。いろんな意味で有名なリスボアの正面にある、マカオでは後発のリゾートホテルだ。ウィンホテルはもともとラスベガスの高級ホテルとして知られている。要はそれのマカオ版なので客室をはじめとして設備等は十分過ぎるほど整っている。歴史が浅いためちょっと古いガイドブックにはウィンのウの字も見当たらないが、そのクオリティはお墨付きといって良い。ホテル周辺は新開地と言うこともあり、ホテル以外に見るべき店も少ない。その分、ホテル内にはプラダ、グッチ、シャネル、エトセトラエトセトラのブランドショップが入っており、スパもあり、当然のごとくカジノも備えている。泊まった部屋のレベルは、部屋が一部屋しかないことを除けば香港の宿だったインターコンチネンタルグランドスタンフォードのスイートにも負けず劣らずだ。もちろん(?)、ウィンで取った部屋はスイートではない。

 せっかくマカオ最後の夜なのだから、ちょっとばかりホテルのカジノを楽しむのも乙なもの…という事にはならず、同行者一同、連日の強行日程の疲れが祟り、部屋に戻るなり「夕寝」。宵の口ぐらいの時間になって起き出し夕飯の相談を始めたが、前述の通りホテル近くにはあまり店がない。もう面倒くさくなったのでホテル内で食事を取ろうと言う話になった。ここのところ中華中華でそろそろ和食が食べたくなり、日本食の店に目星をつけたのだけれど、どうもこの店はドレスコードがうるさそうだ。そこで気楽に食べられそうな麺食風の店をチョイス。飽きるほど中華料理を食べている中で意外な事なのだが、ここに至るまでいわゆるラーメンを食べていなかった。

 このホテルのレストランの多くはカジノフロア内で営業していた。見ようによってはホテルのカジノにレストランがあるというよりカジノがレストランや宿泊施設を備えているようにも見える。そのため、夕食のためにカジノ内に入る事に。どこでもそうなのかは定ではないが、かばんなど手荷物を持っていると入り口でチェックされる。刃物や銃などを持ち込んでいないかと言うチェックなのだろうか。さらに入り口は入り口専用、出口は出口専用の形になっており、これまたセキュリティに気を使っていることを伺わせる。

 生まれて初めて入ったカジノの内部は、奇しくも公開中の007の映画そのままのような世界だった。ここは日本のパチンコとは違い、礼儀を知る大人の社交場なので、少なくとも見た目からしてくたびれた感じのオヤジがウロウロしていたりはしない。内装は豪華、清潔感にあふれ、まるで夢のような世界が広がっていた。後々までの記念に写真の一枚でも撮っておきたかったが、場の空気がそれを許さなかったので、カジノ内部の様子は私の頭の中に記録されているばかりである。

 夕食後、部屋に戻り睡眠。日付が変わるころホテルを出、マカオ国際空港へ。色々あったが、何とか無事に日本に帰れそうだ。そう胸をなでおろしたその時の私は、帰りのフライトが旅慣れた者をして「よく揺れた」と言わしめるほど大荒れの道行になろうとは想像だにしていなかった。




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