■DATA
 経路
  名古屋-三ノ宮(往復)
 通常時運賃総額:8180円


 2回目は神戸

 いざ買ってみるまでは無限の可能性を秘めた夢の切符のように思われた18きっぷであるが、現実にそれを手にしてみると、貧困な私のイマジネーションがその可能性についていけなくなってしまったらしい。京都お城めぐり旅行以来2週間の間、18きっぷは出番を迎えることもなく我が家の食器戸棚の引き出しの奥で眠っていた。こんな事ではイカン。18きっぷには品質保持期限があるのだ。気がつけばその、18きっぷの使用可能期間が残り20日ほどになっているではないか。20日で4回分を使わなければならないとなると、「生きた使い方」などと奇麗事を言っている余裕はなくなってくる。とりあえずはどこでも良いので、18きっぷの効用を最大限に発揮できるお出かけ先はないものか。そんな胸算用の末に白羽の矢を立てたのが、国道174号線である。

 日本国内には、「港国道」と呼ばれる経路上に港を含む国道が存在している。そして港国道の多くは、専ら一級国道と海港空港を接続するのが目的の路線であるため、総延長が非常に短くなっている。「この道」では、154号線、164号線と取り上げてきたが、174号線は港国道の頂点、日本一短い国道なのである。最寄り駅は、神戸市中央区にあるJR三ノ宮駅。

 前回の京都行きと同じく、名古屋駅発9:25の米原行きに乗る。2回目となる今回は、伊吹山のアピール度も低い。道沿いのあぜ道に、砂糖に群がるアリの如く鉄道マニア(だと思う)があふれ、こちらに向かってカメラを構えているのには面食らったりしたが、米原駅に着き、そこからの乗継までも前回とまったく同じである。10:56発姫路行き。これに乗れば13時ごろには姫路に着けるのだから、早起きすれば「青春18きっぷ・名古屋発姫路行き日帰り旅行」は十分に実現可能なプランだろう。

 前回では長岡京まで進んだのだが、そこから先の大阪圏はまったくの未体験ゾーンである。新幹線では広島まで行ったことがあるが、在来線での旅行は初めてだ。とは言え、京阪神地区は都市化が進みに進みきっており、車窓風景に出色の物はない。大都会というのなら、東京周辺のメガロポリスの方がはるかにインパクトがある。大阪駅、新大阪駅と進んでも特に印象に残る風景はない。やがて、尼崎を過ぎて神戸に入る。






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