もぜしがうとちょ

 繰り返しになるが、高千穂と宮崎市を移動するのは大変である。当初立てたのが、もともと無理のあるスケジュールだったのだが、今日の行動の起点となった宮崎市まで戻るのに予想外の時間がかかり、宮崎を離脱して宿泊地である鹿児島に向かうのに使おうとしていた鈍行に間に合わなくなってしまった。やむなく、それより一本遅い特急「はやとの風」を利用することに。

 もっとも、宮崎駅から鹿児島中央駅までの運賃は、18きっぷを使ってどうにか元本割れしない程度の額でしかない。そう考えると、特急券込みで3000円程度の出費は、するだけの価値があるような気もする。それに、前回の鹿児島旅行で職場へのお土産として買った蒸気屋のかるかん&かすたどん詰め合わせが好評だったため、今回もかるかんのリクエストを受けていたのだが、鈍行利用で鹿児島入りした場合、どうやっても蒸気屋の営業時間に間に合わなくなってしまうと言う問題を抱えていたのが、特急利用に方針を転換したことであっさり解決したと言う、いわば怪我の功名のようなものもあった。ただし、それでも閉店時間間際に店へ駆け込む形になったため、駅の店舗では売り切れに祟られ、駅出口すぐのところにある独立店舗で「もぜかるかん」と言うのを買うことになったのだけれど。

 なお、「もぜ」とは薩摩弁で「かわいい」とか言うような意味らしい。「もぜかるかん」は、要するに一口サイズのプレーンかるかん(かるかん饅頭のような、餡が入ったタイプではない)である。ともかく、ここで「もぜ=かわいい」という予備知識を得たことが後にちょっとした役に立つことになる。

 夕食は、ちょうど一年前の鹿児島入りの時に開拓したアミュプラザの蕎麦屋「吹上庵」にしようと思っていたのだが、満員だったため、思わずその向かいの「ざぼんラーメン」にしてしまった。「吹上庵」だったとしても進歩は無かったのだが、「ざぼんラーメン」、何度目だ?

 進歩が無いと言えば、この夜の宿も、今回で3度目になる駅前のビジネスホテル「すずや」だった。今回は車の旅行も無ければ、ニュースを見たいと言うような特殊事情も無いため、エクセルサウナタイセイでも良かったのだが、これに関しては、義理と人情に棹したと言ったところが正しいか。






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