安宿の研究




■業態ごとの比較
ビジネスホテルと
カプセルホテル
 ビジネスホテルとカプセルホテルのカプセルホテルの差はどこに現れるか。規模に違いはあれど、いずれもパーソナルスペースは確保されているが、それに付随する機能には少なからず差がある。
 よほど安いところでない限り、並みのビジネスホテルであれば各部屋にバス・トイレ程度は備え付けられている。
 当然のことながら、カプセルホテルの個室にはそれらがないし、調度類、家電もない(普通ならテレビ程度はあるが)。多少不便を感じるのが冷蔵庫で、冷たい飲み物をキープしておくことができないのを物足りなく感じることがあるもの、一般にカプセルホテルの館内には自販機が備え付けられているので、大きな問題ではないのかもしれない。少々厄介なのが、普通は個室空調がなく、館内全体で集中管理されている点だ。冬場に寒さを感じることは滅多にないが、どちらかと言うと季節問わずで室温が高すぎるのに悩まされることのほうが多い。館内が乾きすぎていることもあるが、それに対する自衛手段もない。
 また、カプセルは気密性が高くないため、周囲の物音が個室内に抜けて来やすいという欠点もある。他の客の足音、いびき、場合によっては酔客のわめき声に安眠を妨げられることがないとは言えないのも懸念材料だ。
 一概には言えないが、カプセルホテルはオールナイトサウナに併設されているケースも少なくない。風呂の大きさだけはビジネスホテルの上を行くことが多いだろう。裏を返せば、集団浴場しかないこととにアリーイコールであることも意味する。
 相場としては、チェーン展開するビジネスホテルが5000円〜、地方の駅前にある個人経営に毛の生えたようなホテルもしくはカプセルホテルで4000円前後といったところ。
カプセルホテルと
オールナイトサウナ
 カプセルホテルとオールナイトサウナの間に存在する最大の違いは、個室空間の有無だろう。上で書いたとおり、カプセル併設のサウナと言うのも存在するが、純粋にオールナイトサウナの機能しかない店舗だと、一泊する場合には何かしら広間様のところで眠りにつくことになる。多くのサウナの場合、レストスペースとかそんな名称で、個人用テレビ付きのリクライニングチェアが設えられた部屋があり、ここで眠ることもできる。また、そもそも深酒が過ぎて終電を逃した客を受け入れることも念頭において営業している店舗も多い。もう少し気の利いた仮眠専用の部屋に、簡易ベッドが配置されていることもある。ただいずれにせよ、仮眠中に周囲の生活音がもろに聞こえてくるのがサウナの弱点だ。切実な問題となってくるのがいびきなので、せめてすごしやすさを求めるのであれば、耳栓は必携なのかもしれない。
 なおオールナイトサウナの場合だと、館内に軽食コーナーがあることも珍しくない。食事機能がないかごく貧相なビジネスホテルがかなりの数を占めることを思えば、この点でオールナイトサウナないしはその機能を内包するカプセルホテルが、一概にビジネスホテルの劣位にあるものとは言うべきでなのかもしれない。
 カプセルホテルの相場は上で述べたとおり4000円程度、オールナイトサウナの相場は3000円弱と言ったところである。
 なお、オールナイトサウナやカプセルホテルの類は、人口規模で40万〜50万程度以上の都市でないと、そもそも存在しない場合が多い。
オールナイトサウナと
健康ランド
 最後にオールナイトサウナと健康ランドの比較である。多くの場合に健康ランドに共通して言えるのは、仮眠専用の部屋がないことだろう。要するにベッドがない。たいていの場合、上で言うレストルームはあるのだが、ベッドとリクライニングチェアでは、眠りやすさがずいぶん違う。
 客層があまりにも違うのも特筆すべきかもしれない。健康ランドの館内には家族連れというものが存在するので、ことによると子供が騒いでいたりとか、安眠のための環境に疑問符が付くこともある。一方、食べることと風呂に関してはサウナの上をいくのが普通で、睡眠以外のリラクゼーション機能は充実していると言える。
 たいていの場合、オールナイトサウナと健康ランドの間に価格面での大きな差はない。3000円弱が相場と言ったところだろう。なお、ビジネスホテル、カプセルホテル、オールナイトサウナとも、駅前ないしは繁華街に立地する傾向があるが、健康ランドは郊外型の店舗が多い。24時間営業でない場合もあり、18きっぷ旅には必ずしも適合しないことが多い。反面で、大都市でなくても探せば見つかることがある。



■サウナ・カプセルの実例
カプセルイン弘前
(青森県弘前市)
 春の旅行のその果てに弘前を訪ね、駅から距離のある夜の雪道を歩いた印象が強い。弘前訪問は、弘前城を攻めるためだったのが半分、青森市内に適当な安宿を見つけられなかったのが半分だった。館内設備はほとんど記憶にないが、全般に最新鋭に近いものが備えられていたような気がする。浴場からは岩木山が見られるというのが売りだったのも覚えている。が、当然と言おうか、入浴は山の見えない夜のことだった。
グランドサウナ盛岡
(岩手県盛岡市)
 大阪と広島に同名のチェーン店があるが、どうもそれとは別系列のような気がする。JR盛岡駅前にある。本当にサウナと浴場があるだけで、変わり風呂とかの類は記憶にない。同一ビルに系列のカプセルホテルがあり、そちらに泊まってサウナを利用したパターンだったはずだ。冷麺を食べた記憶もあるけれど、館内だったかどうか記憶が定かではない。
パークプラザ大宮
(埼玉県さいたま市大宮区)
 かつて大宮に存在したサウナ東京(後述)からほど近い、いかがわしい繁華街の一隅にある。設備の古さもどっこいどっこいといった所だ。東京よりは多少健全な雰囲気なのかもしれない。
 大宮に泊まる機会自体がそんなに多くないので。
ルーマプラザ
(京都府京都市東山区)
 オーロラの閉店に伴い、新規開拓することになった店舗。泣く子も黙る伝説の花街・祇園の一画にある。あるいは、八坂神社の門前と言うべきか。以前にはレディスフロアもあったので、舞妓さんが使ったり…と言うこともあったのかもしれないが、女性部門が振るわなかったためか、全面的に男用に改装、それに伴いカプセルホテルのフロアができたようだ。
 サウナフロア自体も24時間対応の施設である。一応は「ナイトタイム \2800」と言う料金設定となっているが、実際には入館時にレギュラータイムの料金2300円を支払い、深夜帯をまたいでの利用となると精算時に追加で500円支払う形となっている。風呂部分には、サウナはもちろん、ジェットバス、バイブラバスがあり、屋上には露天の薬湯がある。露天風呂はさぞや眺めの良い場所だろうと思われるのだが、早朝の時間帯は設備の調整が行われており、朝湯に使うことができないのが弱み。テレビ付リクライニングチェアにマンガの陳列されたレストルームがあり、それとは別に仮眠室もあるという、オールナイトサウナとしては平均的な設備は備えている。仮眠室のベッドはなぜかオーロラとよく似た構造になっているが、オーロラのそれに比べると若干は広くスペースが取られる。ただ客層があまり良くないのか、深夜の仮眠室で声高に話す輩がなぜか多い。
 一方のカプセルホテルは、フロント自体がサウナとは別に存在する形になっているが、カプセルの客は無条件にサウナフロアの施設をすべて利用できるシステムとなっている。最近改装されたと言う事情もあり、いかにも現代的で、女性向けでも通用しそうなほどにきれいな設備だ。価格設定も今風で、下段で4700円、上段で4500円と、昔ながらのサウナに比べて割高である。なお、カプセル内にはミネラルウォーターのハーフボトルが1本と、耳栓が備え付けられている。これでイビキや迷惑な客も安心だ。また、カプセル特有の特権として、サウナフロアの軽食コーナーで供される朝食バイキングを無料で食べられる。京都らしく、おばんざいを含むメニューとなっていて、無料のわりには質が高い。それもそのはず、サウナ客がこれを食べようとすると、880円を要する。
 押しなべて、高付加価値型の店舗だと言えよう。四条河原町にも純粋のカプセルホテルがあり、立地でも価格帯でもここと競合してくると思われるが、付帯設備やサービス内容を見ればルーマの方が花も実もある。女性はともかく、男なら基本的にはこちらを選択した方がコストパフォーマンスが良い。
 難を挙げるとすれば、人気が出てきたためか金・土曜の夜はわりと早くからでないと予約を取るのが難しくなってきたことか。ふらっと旅行で利用したいカプセルホテルでこれは、少なからず使い勝手が悪い。
グランドサウナ心斎橋
(大阪府大阪市中央区)
 大阪に泊まる事自体ほとんどない中で、過去に二度泊まったことがある。いわゆるミナミ、難波にある。よく分からないのだが、アメ村と言うのにも近いのだろうか。カプセルホテルを併設しており、水回りともどもきれいな館内である。ただ、広島の系列店に比べると、変わった風呂がないのが物足りない。あと、当然のことながら客相が大阪風である。
サウナ&カプセル HOLLY WOOD
(岡山県岡山市北区)
 ごく素朴なサウナに、意外と収容人数の多いカプセルを併設する店舗だ。岡山駅前の商店街一隅にあり、駅からかなり近いので利用しやすい。難を言うと、近くにこれと言う食事場所がないため、大抵は桃太郎大通りの吉野家で牛丼を食べて済ませている。同じ商店街には尾道ラーメンの店もあるはずなのだけれど、閉店時間が妙に早い。
グランドサウナ広島
(広島県広島市中区)
 回数ベースでの利用実績1が京都オーロラなら、顧客満足度1がグランドサウナ広島だ。広島の盛り場である薬研堀・流川エリアにある。ちなみに、風俗店街の縁に位置しているため、店へのアクセスを誤ると、風俗の呼び込みの類が結構わずらわしい。屋上テラスに季節ごとの変わり風呂があり、夜空を見上げながらの入浴をひそかに楽しみにしている。施設は決して新しくないものの、カプセルホテルを併設している。
サウナ&カプセル ゴールデンタイム高松
(香川県高松市)
 商店街の中にあるサウナである。が、店舗それ自体の記憶がほとんどない。メイド喫茶がまだ珍奇なものだった時期に宿泊した関係で、店の近くにあったメイド喫茶の方が印象に残っている。ちなみに食事は、讃岐うどんではなくマックだった。近くにどんどん庵のようなチェーンでもあればよかったのだが、意外にそういうものがなかったと記憶している。
カプセルホテルニューグランド
(愛媛県松山市)
 JR松山駅の周辺は、駅がある以外は町外れの風情だ。繁華街の体をなしているのはむしろ、伊予鉄の松山市駅前の方だ。そしてニューグランドも、そんな駅前にある。カプセルホテルは多くの場合館内にサウナ設備を持っているのだが、ここにはそれがない。ロッカーがありカプセルがあるほかは、一応シャワーを浴びられるようにシャワールームがあるだけだ。食事を食べるコーナーもなかったような気がする。
ウェルビー福岡
(福岡県福岡市博多区)
 今池なんかにもあるのと同じ系列のサウナだと思われる。博多駅から少し距離があるものの、キャナルシティに近く、従ってラーメンスタジアムからも近いため、わりあいに愛用している。内容的には、きれいにまとまった印象だ。カプセルもある。変わり風呂はなかったと記憶している。ちなみに、川の存在により断絶している感じもあるが、福岡の盛り場として名高い中州の隣接エリアに存在している。
 なお、博多でカプセル・サウナを求めるのであれば、博多駅すぐ近くにホテルキャビナス福岡があるが、前述したキャナルシティの存在があるので、安宿としてはもっぱらこちらを利用している。意外にキャパシティがないのか、週末のカプセルは満室になることも間々あるようだ。
カプセル&サウナ マリノーヴァ
(宮崎県宮崎市)
 九州一周旅行のときに利用。宮崎駅前から結構離れた場所にあり、移動がそれなりに手間だったのだけれど、宮崎の本当の恐ろしさはそんなところにあるのではない。夕食は駅から店舗までのどこかで、最悪はチェックインを済ませてからでも良かろうと思って現地に向かってみれば、道中にまともな食べ物屋を見つけることができず、頼みの綱の館内にも、並みの都心型サウナなら備えていそうな軽食コーナーが存在しなかった。結局、飢えを抱えて夜を明かすことになった。宮崎入りの時間帯が深夜に近かったこともあるのだろうが、地方都市の疲弊振りを見せ付けられた気持ちになった。
エクセルサウナタイセイ
(鹿児島県鹿児島市)
 初めての鹿児島旅行で利用したのが、ここである。鹿児島中央駅の、まあ駅前と言っても良いような場所であろう。天文館方向に向かって少し歩いたところにある。上階が普通のホテルになっており、サウナは地階。正直に言って、この種の施設としては小ぢんまりとした店だが、ここの食事スペースで食べたさつま揚げには甚く感動した。本場で食べた作り立てのさつま揚げは、後にも先にもこれだけなので、あれが鹿児島平均を上回っていたのかどうかさえも定かではないが、そんな思い出がある。
 鹿児島旅行は、県内の移動にレンタカーの使用を迫られるパターンが多く、前夜の休息をしっかりとっておく必要があることから、エクセルサウナの利用は後にも先にも一回きりだ。
番外編
穂高荘倶楽部
(岐阜県高山市平湯温泉)
 平湯温泉にある立ち寄り湯施設。立ち寄り湯施設とは言いながら、夜通しいることは可能。ただし、山間の温泉街の店舗らしく、入館受付は夜の比較的早い時間帯には終了していることに注意が必要。逆に店を出る方は真夜中や未明の時間帯であっても可能なので、上高地や乗鞍周辺での活動を狙う山のぼらーには愛好されていそうだ。また、定休日がある点にも注意。
 立ち寄り湯なので、都市型サウナに比べても入館料が格安となっている。仮眠室を使用したとしても、1泊2000円かからない。仮眠室を使わなくとも、レストスペースで事実上の宿泊をすることは可能だ。なお、仮眠室は一応ついたてで他の客とは仕切られるものの、視線はさえぎっても遮音効果は期待できない程度の代物となっている。高価な仮眠室ではないので致し方ない。場所に寄るかもしれないが、コンセントを使えるのは強みか。
 風呂周りは隣接する温泉宿の大浴場を一般に開放しているものなので、もちろん温泉、露天付だ。
 なお、平湯温泉周辺で食事をできるところと言うのはごく限られている。一応、穂高荘倶楽部館内には食事何処があるものの、お安くはないがそれなりにいいものを食べさせてくれると言った性格のお店だ。宿泊料が爆安なので、私の場合は仁義としてここで食事をとるようにしている。
今はない店たち ●一番町サウナ(宮城県仙台市)
 一番町は、仙台を代表する繁華街である。ただ、盛り場と言うよりは商業地区のニュアンスが強い。JR仙台駅からはやや距離がある。上から続く東北シリーズの中で宿泊したが、ここも当時の記憶が不確かだ。印象がないと言うことは、標準的なレベルの店舗ということか。強いて言うなら、ここで初めて「20世紀少年」を読んだ。ラビットナボコフのあたりの話。
 2015年現在、閉店してしまったようだ。

●サウナ東京(埼玉県さいたま市大宮区)
 屋号は東京だが、さいたま市大宮駅前の路地裏にある。ここはワイルド系のサウナである。まず設備が古色蒼然としているのに虚を疲れた感じだが、それより何より客層が怖く、夜遅くまで怒号が飛び交っている。一般的なサウナでは刺青は禁止になっていることが多いが、ここでは当たり前のように見かけたし、指のない人なんかもいた。まあ、高名な登山家でも指を失った人とかはいる。
 2015年2月閉店。

●サウナオーロラ(石川県金沢市)
 京都三条で頻繁に利用していた店とは同系列なのだろうか。今となっては確かめるすべもない。並みのサウナで、駅から遠い金沢市内の盛り場・片町にあったが、閉店した。片町は、古くから北陸地方有数の歓楽街だったのだけれど、近くにあった石川県庁が郊外に移転したあたりから地盤沈下が始まり、客足が遠のいたらしい。ちなみに、少し前までの金沢宿泊では、オーロラから道を挟んだ反対側にある餃子の王将で夕食にするのがパターンだった。こちらは、バカッター事件で閉店した店舗として、ある意味全国区だ。

●サウナオーロラ(京都府京都市中京区)
 京都は、観光ホテルはもちろん、ビジネスホテル、果てはカプセルホテルまでも高いので、京都泊まりの際に百発百中で利用していた。このサイトとは非常にゆかりの深い名店。京都市内でも若向けの盛り場・木屋町に接して営業していたが、客層は意外と若くなかった。平均レベルを出ないサウナだけれど、仮眠室にそれなりのキャパがあるだけましだろう。ただその仮眠室の片割れは、寝返りを打って手足をぶつけたりするとけたたましい音を立てる仕切り板で間仕切りされた、狭い二段ベッドだったりする。そしてそれは、おっさんの鼾を遮音するものではない。どうでも良いが、後期には店の近くに金沢カレーブームの火付け役を標榜するゴーゴーカレーができた。ブームはともかく、私は金沢でカレーと言えばチャンカレであると思っているので、一度も入ったことがない。オーロラと金沢には何かの因縁があるのだろうか。
 2014年11月をもって閉店。惜しい店を無くしたものだ。




■メジャービジネスホテルチェーンの傾向
APA  ホテル予約サイトなどで検索していると、素泊まり一泊3000円とか、必要最低限のサービスを提供するだけの破格値の宿泊プランを掲げていることがあるのが特徴。その割に部屋やアメニティが劣悪と言うわけでもないので、安さを最優先しやすい場合にはありがたい存在となる。18きっぷ旅との相性はまずまず。
スーパーホテル  サービスの無駄や冗漫をそぎ落とすことで、宿泊客の最大公約数が求める内容を安く提供している。それ以上を求める場合には、諸々の追加出費が必要になってくる仕組み。通常店舗と天然温泉店舗があって内容的にそれぞれ多少の差別化を図っており、天然温泉の店はその名の通り大浴場が温泉となっている他、無料朝食のグレードが若干高いなど、観光ホテル寄りの内容。傾向から言ってルートインの下位互換か。
 地味ながらチェックアウトの手続きが存在しないのが一つの特徴で(店舗によるかもしれない)、夜半過ぎとか、アホみたいな早発ちが必要になる山旅の際にはむしろ都合が良さそうだ。
 何店か利用した中で、総じてフロントの感じの良かったのが印象に残る。
東横イン  可もなく不可もなく、凡庸なビジネスホテルと言った印象。価格も特筆するほどには安くない。基本的には無料朝食が付いてくると言う点が一つのウリにはなるだろうが、内容的には無いよりましと言った程度。県庁所在地や各地方の中核都市など、ある程度以上の規模の都市ならば大抵どこにでもある安定感が最大の身上だろうか。
 これまた店舗によるかもしれないが、列車始発前とかの極端に早朝のチェックアウトは断られる模様。立山登山のため富山駅前に泊まった時、同じタイミングでチェックイン手続きを行っていた別のグループが4時〜5時にチェックアウトしたいと言って断られていた。ただし、アルペンルートにつながる富山地鉄の始発には対応している。
スマイルホテル  サンプル数が少ないため詳細は計り知れないところがある。クリスマスイブの神戸元町店を利用したところ、1泊1万円近くがかかったが、いたって普通の客室に、質素なパン食の無料朝食と、特にいいところがなかった。時期代・場所代が高かったと言うことか。水戸店を利用した際には、朝食なし素泊まりで並みのビジネスホテルチェーン程度の宿代で済んでいる。
ルートイン  価格的に競合するものとして、他のチェーンと並べて論じているが、他系列が1泊5000円前後であるのに対し、ルートインの場合は1泊が6000円を超えることが多い。アメニティに関しては他店と有意な差はないが、無料朝食のグレードが他店と一線を画す、人工温泉を備える店舗が多い、可能な限りこちらの要望に応えてくれる姿勢など、場合によっては1000円程度の追加出費も厭わない信頼感がある。白山登山の時は、金沢駅前店が3時にチェックアウトしたいと言うわがままに対応してくれた。
 残念ながらそのブランド名が物語るとおり、有料道路インターチェンジ付近はじめ幹線道路沿いを指向する出店傾向があり、鉄道駅付近の店舗は限られている。早出が原則の18きっぷ旅では朝食も食べられないケースが多いため、その点では18きっぷ旅との相性はあまり良くない。

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