京都お城めぐり

 この旅の最初の目的地は、亀岡市にある亀岡城(丹波亀山城)だ。亀岡へ行くため、京都駅で嵯峨線に乗り換える。いつの頃からか、京都駅はえらくモダンで瀟洒な駅舎に改築されている。私が知る限り、もっとも巨大な駅の一つのような気がする。ホームの本数が多いとか、そういうのとはまたベクトルの違った巨大さだ。電車は昔ながらの京都の街割りに従うように直角と直線で構成されたような軌跡を描き、保津峡を越えて丹波の入口、亀岡市へ。駅を降りてすぐのところにある丹波亀山城は、現在では大本教団の本部になっている。受付で城跡を見学したいというと、特に問題もなく許可が下りた。係の女性はお城に関する沿革(それはかなりの部分が大本教の歴史でもあったのだが)を説明してくれた。ボランティアガイドのようにたどたどしくなく、流暢な解説である。しかし、観光ガイドのようにざっくばらんではない。聞く所によると、光秀時代の遺構(本能寺の変直後まで、明智光秀の居城だったのである)が残されている本丸付近は大本の聖地になっているらしく、「こいつは襟元を正さにゃならん」と思っていたのだが、結局「工事中に付き立ち入り禁止」ということになった。

 丹波亀山城の次には、世界遺産にも登録されている二条城へ。二条駅で降り、入城口まで結構歩く。小学校の修学旅行で来た場所ではあるのだけれど、あれからもう15年の歳月が経とうとしている。記憶の中にあったイメージと比べると、城全体がずいぶん草臥れているような気がした。元からそんなだったのか、十数年の間に急速に疲弊したのか、それは定かではない。二条城については別項で詳述しているのでそちらを参照のこと。二条城の次は長岡京市にある勝龍寺城に向かったが、こちらは公園としては整備されているものの、遺構などが良好な状態で残されているというわけでもなく、しかも公園施設自体が月曜定休という事もあり、残念ながら得る物は少なかった。そこから三十分近く歩いて再び京都市に入り、淀城へ。このお城は、色々な意味で近鉄線で来た方が良いお城のようである。もちろん、近鉄は18きっぷの効力外だから、私はここまで歩いてきたのだけれど、さすがに長距離を歩いて足が痛くなった。いつぞやの姫路城後彦根城ではないが、石垣しか残っていないような城では、二条城の後というのは荷が勝ちすぎていた。

 目的の城を見学して用向きを果たした後、もう一度長岡京の駅まで戻る元気はなく、淀駅から近鉄に乗り、七条駅へ。そこで下車し、また少しばかり歩いてJR京都駅に戻った。






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