伊吹山
■所在地:岐阜・滋賀県境
■標高:1377m
■標準歩行時間:3時間20分(現地案内より)
  
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■6合目着(AM10:22)
 

 6合目から7合目にかけては10分ほどかけて移動。このあたりまで来ると立ち木は全く姿を消してしまう。山頂も驚くほど間近に見える。実際の登山道はジグザグにトラバースしながら伸びていくのだけれど、視界を遮るものが全くない状態では、一直線に山頂を目指したくなってしまう。
 視界を遮るものが無く山頂が丸見えの道行きとはつまり、下界の様子も手に取るようにわかってしまうことを意味する。時には後ろを振り返り、時にはふと右手・左手に顔を向けただけで、3合目付近のなだらかな広がりやその向こうの近江盆地、そして琵琶湖の湖面や伊吹と対峙する山々の景色を展望できる。これはやはり気分が良い。


■8合目着(AM10:42)

 5合目以降、道々の眺めが良くなるのは結構なことなのだけれど、足場は次第に悪くなり、道は険しさを増してくる。景色にばかり見とれていると足もとをすくわれそうだ。このあたりでは、断崖路でも手すりやガイドロープの類は備え付けられていないので、もし足を踏み外せば急斜面を一気に転がり落ちることにもなりかねない……と言っては見たものの、通路部分の広さは十分にあるので、それほど危険度の高い道と言うわけでもない。
 8合目には小さな祠と、簡素なベンチが置かれている。このベンチに腰掛けると伊吹の山壁を背負うことになり、麓の様子を一望のもとにできる。展望と言えば山頂の独壇場のように思ってしまいがちだが、8合目は伊吹山の隠れた展望スポットだと思う。


■9合目着(AM10:52)

 9合目は稜線上の道に出る直前にある。標高にしてちょうど1300メートル。ここまで来れば頂上は近い。尾根筋に出ると道は二手に分かれる。左に進めばお花畑、右に進めば山頂だ。
 尾根道のちょっとした日陰には、雪が融け残っていた。ここまではずっと伊吹山の南面にあたる斜面を登り続けて来たので、常に暖かい日差しを受けながらの登山だったのだけれど、晩秋ともなると山頂近くの気温は相当低いようだ。


■山頂着(AM11:02)

 伊吹山の頂上部にはかなり広い平地が存在している。伊吹山のシンボルでありながらも「百名山」の中で深田に酷評された日本武尊像が立っているのをはじめ、危急の時には避難所としても機能するらしい伊吹山寺や、数件の売店、伊吹山測候所など、結構色々なものがあってかなり賑やかだ。山頂の一隅には、一等三角点もある。日本武尊像は、いわれについては知らないが確かにちょっと「卒業制作」っぽいテイストをしている。山頂からは琵琶湖東・湖北地方の風景や、奥美濃の山々を遠望することができる。
 帰りはお花畑の方に寄り道。とは言え、11月の登山だったため、さすがに花は全く咲いていなかった。ここからは湖北方面への展望が優れている他、これまで登ってきたジグザグの登山道を眺めることもでき、これはこれで壮観だ。


問題の日本武尊像。
  

一等三角点。
 

奥美濃の山々を望む。
 

お花畑からの眺め。
 

くねくねと曲がる白い筋が登山道。
 


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